成年後見人制度

愛媛の弁護士会では、現在、成年後見人制度の利用促進を目標として活動しています。

たとえば、最近父親の認知症が、気になりだして、高額の訪問販売詐欺に遭わないか心配だというときに、これを予防するために利用することが考えられられます。

また、相続の話し合いがしたいけれども相続人の一人が認知症のため話し合いができないというときにも利用することができます。。

ただし成年後見制度には短所もありますので、利用を考えられる場合には、積極的に弁護士にご相談いただければと思います。

法律相談Q&A(保証について)

法律相談Q&A
Q 最近,友人から「絶対に迷惑をかけないから」と言われ,保証人になってほしいと頼まれています。
  その友人とは付き合いが長く,困っているなら助けてあげたいと思うのですが,保証人になるときにはどのようなことに注意する必要があるのでしょうか。

A まずは保証人について正確な理解が必要です。
  保証契約とは,いざという時に,主債務者(お金を借りた人)に代わり,債権者(銀行など)に支払いをすることを内容とする契約です。
  いくら「絶対に迷惑をかけない」と言われ,それを信じたとしても,債権者との関係では何の意味もありません。
  「いざという時には自分が支払わなくてはいけない。」という覚悟をすることが重要です。
  実際に,保証人になるにあたっては,最低でも次の2つのことに注意してください。
  まずは,主債務者の資力や,返済の計画から,返済が実際に行われる見込みが高いかどうかを確認してください。
  次に,保証の内容について,保証する金額についてはもちろんのこと,1回の借金についての保証なのか,複数の借金についての保証なのか,保証する期間はどの程度なのかなどをしっかりと確認してください。
  安易に保証人を引き受けることは厳禁です。
  いざという時の覚悟を持ち,リスクを負う範囲を把握することが重要です。

弁護士費用特約を知っていますか?

自動車を運転される方は,万が一の場合に備えて,自動車保険に加入されている方が多いと思います。
しかし、自動車保険の特約までしっかりと気をつけている方は少ないのではないのでしょうか。
今日は弁護士費用特約という特約を紹介させていただきたいと思います。

弁護士費用特約とは、その名の通り、交通事故の解決にあたり、弁護士に依頼することが必要となった場合に、その弁護士費用を保険金から支払ってもらうことができるという特約です。
交通事故の際の賠償の交渉というと、自動車保険会社がしてくれるものと考えている方も多いかもしれません。
しかし、特にこちら側に落ち度が無い事故などの場合には、自動車保険会社は交渉をすることができず、車の修理費用やお怪我の治療費などの請求は自分でしなければなりません。
交通事故の場合には、交渉相手は相手の自動車保険会社の担当者となる場合も多く、その場合には持っている情報量が違いますから、一般の方が交渉をするといってもなかなか難しい面があります。
そのようなときに、弁護士特約に入っていれば、費用を気にすることなく弁護士に依頼でき安心です。

弁護士費用特約は、低額の保険料で付加できる特約になっていますので、自動車保険に加入する際には弁護士費用特約を付加することをおすすめします。